今回使用する本はこちら!
現在、私、だいなりは、税理士登録に向けて事務所の清掃作業及び壁紙の張替を行う傍ら、起業に向けた戦略を練っているところであります(勿論、その他に本業の取締役の仕事もしています)。
実は、大学院を卒業したあたりから、開業を意識して、開業に向けた読書というものを進めてきました。
その中でも、開業に向けて「具体的にやるべきことが詳しく書かれているなぁ~」という印象を持った本があります。
それは、「起業は1冊のノートから始めなさい(上野光夫)」という本です。
今回は、この本を紹介しつつ、この本に沿って開業準備を行っていきたいと思います。
作者と本の要約
まず初めに、作者である上野光夫さん(以下「先生」)について、ザックリ説明すると以下の様なお方です。
・政府系金融機関に26年勤務し、約5,000名の起業家に対し、融資の可否を判断してきた人
・中小企業診断士(現在は、MMコンサルティング代表取締役、九州大学出身)
そして、この本に書かれている内容をザックリまとめると以下の様な感じです。
【約5,000人の起業家が作成した事業計画を精査してきた経験から、5年後まで事業継続できる人の特徴をまとめた本であり、開業に向けて事前準備として「これだけはやりなさい」ということを具体的に書いてある本】
と言えると思います。
結論として、先生は「起業するまでに綿密な準備をした起業家こそが事業を軌道に乗せている」ということを確信しているそうです。
なるほど、ではこの本で書かれていることを、実践すれば、私も5年後まで(勿論、その先も)事業継続できるという事ですね!
私自身が身をもって、実践してみましょう!!!
具体的にどんなことやるの?
この本の目次を確認すると以下の様な構成となっております。
第1章 起業で成功する人はみんなノートをつけている
第2章 なぜ起業したいのかノートに書いてみる
第3章 先に独立する日を決めてしまおう
第4章 アイデアを300個以上書きだそう
第5章 企業の不安を書きだせば、心の準備ができる
第6章 足りないスキルとノウハウをまとめておこう
第7章 ノートを使って人間関係を高めよう
第8章 事業計画を練り上げ、起業のスタートラインへ!
おわりに
それでは、各章ごとに内容の解説と実際に私が「起業ノート」に記載している内容を公開していきたいと思います!
第1章「起業で成功する人はみんなノートをつけている」
先生は、第1章を以下の様に分けています。
①起業でうまくいく人、ダメな人の違いは何か
②手書きのノートが強力なツールになる
③あなたが使いやすい「起業ノート」を選びましょう
④プランがない人でもノートをつけて起業できた
⑤「3つの壁」を乗り越える「起業ノート」
⑥自分のモチベーションを高めるメッセージを書こう!
⑦ノートの最初に「書くことチェックリスト」を貼っておく
⑧試行錯誤はすべて記録に残しなさい
①起業でうまくいく人、ダメな人の違いは何か
先生曰く、起業でうまくいく人とダメな人の違いについて、「しっかりと事前準備をしたかどうか」に尽きるとおっしゃっています(事前準備をしないで起業をすることは、フルマラソンを練習無しで出場するのと同じともおっしゃっています)。
そして、この事前準備の前提は、「起業して少なくとも5年は続けられるようにするための事前準備」である必要があると。
そのため、起業を決意したら「1~3年後にターゲットを定めて、集中的に準備していくことが重要」とのことです。
ふむふむ、それでは最初に3年後までの計画を練ってみましょう。
まず3年後に自分はどれぐらい稼ぎたいか(売上)ということを考えてみました。
基本的に、私にとって税理士開業は、本業である中小企業経営に対し、シナジー効果を生み出すことを目的としており、税理士業単独で数億円を稼ぎ出そうとは考えていません。
税理士業では、お客様に対し、時間をかけて堅実・誠実なサービスを提供していきたいと考えていますので、急速に顧問先の件数を増やそうとは考えていません(ただし、種まきは多くやりますし、信頼関係を深く構築していくためにそちらに多くの時間を使いたいと考えています。)。
具体的な数値のイメージは以下の様な感じを目標として考えています。
1年目(¥30,000×5社×6か月=900,000)
2年目(¥30,000×15社×6か月=2,700,000)
3年目(¥30,000×15社×12か月=5,400,000)
自分がポイントとして、考えていることは、最初の内は、1社あたりの単価にあまりこだわらない(高く設定しすぎない)というところです。
単価については、信頼関係をしっかりと構築してから値上げできれば良いと思います。
なぜなら、中小企業側の経営においても、商品単価の値上げの際は、やはり信頼関係が構築できている得意先に対しては、比較的すんなりと認めてもらっている経験があるからです。
あと、1年目・2年目の月数を半年としているのは、最初の半年は、契約0件になりそうだと感じているからです。
信頼関係を構築するには、やはり半年間くらいは必要かと思います。この期間は、信頼関係を築き上げることに注力していこうと思います。
顧問先対象となる、数(1年目5社、2年目は10社(計15社)、3年目は2年目までに契約が結べた15社)は、現時点で、既にある程度の関係を結べている会社の数を洗い出してリスト化したものから決めた数値です。
最終的に1年やってみてこれくらいになれば御の字かなと思っています!
②手書きのノートが強力なツールになる
先生曰く、ノートを使うことのメリットとして、ⅰ頭の中の思考を文字で可視化することにより整理することができる、ⅱ情報を一元化することで不足しているスキルやノウハウが明確になる、ⅲ起業準備の進捗状況を確認できるの3点を挙げています。
また、パソコンやiPadなどのIT機器よりも手書きが有効だと考えているようです。
その理由は、後で見返したときに、書いた時の気持ちをまざまざと思い出させてくれるということだそうです(開業準備中のやる気に満ち溢れた時の思いを可視化することで、モチベーションを保つことができるとおっしゃておりました)。
私個人的には、先生のメリットとして挙げた3点については異論がないのですが、IT機器の活用については、今後も模索していきたいと思います。
なぜなら、来週あたりにiPadプロとアップルウォッチが届く予定なので(笑)
あと、以下に記載の、次項③で列挙されている3つの要件についても、iPadプロとApple Pencilで満たすことができるのではないかと感じているのです(まだ使ってないけど(笑)そのうち、 iPadプロとApple Pencilのレビューも出しますね!)
どちらも上手く活用していこうと思います。
③あなたが使いやすい「起業ノート」を選びましょう
先生曰く、使いやすいノートの基準として、①携帯できるもの、②何冊も使うことが前提、③愛着がわくもの、の3点を挙げています。
私自身、万年筆が好きで、特に③の愛着がわくものという意味では、紙のノートに万年筆が鉄板なのですが、私の癖というか、問題がありまして・・・
紙のノートだと使っている途中で、昨日まであったはずのノートが急に行方不明になるんですよね・・・
そして、数か月後にひょっこり出てくる。
もうこれを何回も繰り返しているので、iPadにすることに決めたのです。
④プランがない人でもノートをつけて起業できた
先生の経験の中で、「起業する人への融資は、事業がうまくいかない人が多いだけに、非常にハイリスクで判断が難しく、特に、収支見通しは予測に過ぎないので、その数値の根拠が納得できるかどうかが融資可否のポイントとなる。」とおっしゃっています。
「起業ノート」は、融資可否の肝となる数値の根拠を書きだす場所であると考えている様です。
確かに、日々生み出されるアイデアや数字の積み上げの根拠を可視化することは重要だと私は感じました。
そこで私は、得意先になるであろうリストを作成しました。
現時点で約60名程ピックアップしています。
税理士登録が完了したらこのリストを基に売り込みにいきます。
このうち、一割が、上記で掲げた売上見込みの顧問契約件数となっています。
⑤「3つの壁」を乗り越える「起業ノート」
先生曰く、起業家が直面する「3つの壁」として、「ⅰアイデアの壁」、「ⅱ行動力の壁」、「ⅲマインドの壁」の3つを挙げています。
「ⅰアイデアの壁」
ⅰアイデアの壁は、実際に事業を始めると、日々の仕事に追われてなかなか新たなアイデアを生み出す時間がなくなり、すぐには、新規のアイデアが出てこなくなるので、起業の準備段階からアイデアを閃いた都度ノートにすぐに書き込みなさいとのことです。なお、第4章での紹介にはなりますが、先生曰く、アイデアを300個以上考えておく必要があるとのことです。
正直、アイデア300個は中々厳しいです・・・
それでも、1日最低3個考えて起業ノートに書くようにしています。(一日当たり2~3個×30日×4ヵ月で300個を目標)。
アイデアについては、事業の要(カナメ)となるのでここでは公表できませんが、毎日考えるようにしています。
「ⅱ行動力の壁」
ⅱ行動力の壁は、「事業がある程度軌道に乗った段階で直面する壁で、ビジネスを加速するために必要な行動力が鈍ってしまう状態」の事を指すようです。
そうなる要因は、「ⅰやるべきことは分かっていても、つい気が抜けて怠けてしまい行動しないということ。ⅱタイムマネジメントがうまくいかない」の2つだそうです。
この点については、税理士試験を受けている頃から、タイムマネジメント管理を徹底し、目標に対して実行することが身に付いているので現状のままで大丈夫だと思います(過信しないように頑張ります)。
「ⅲマインドの壁」
ⅲマインドの壁は、「心が折れてしまいそうになる状態」だそうです。
私自身、開業に関してのマインドの持ち方として、正直、特殊な立ち位置だし、言ってしまえば心が折れることは無いと思います。
その理由は、(イ)本業ではないので必要以上に稼ぐ必要がない(言い換えれば、自分のやりたい顧客を選べるし、顧客数を絞ることで最高のサービスを提供できると考えている)、(ロ)固定費が少ない(人件費は自分だけだし、事務所に係る費用は極限までおさまる仕組みが出来上がっている。そういう意味では、税理士会の年会費や会計ソフト代金さえ稼げれば赤字にはならない。また、借入は行わず、自己資金でまかなえているため)
また、税理士という事業に対する自分の計画は、短期的に利益を上げるのではなく、長期的なスパンで物事を考えるようにしています。
⑥自分のモチベーションを高めるメッセージを書こう!
先生曰く、ノートの使い方として、見開き1ページ目には、「自分のモチベーションを高めるメッセージを書き込む」ことが重要だとおっしゃっています(今の素直な気持ちを書きだす)。
先生のノートの1ページ目には「絶対に起業して成功する」と書いたそうです。
私はというと、「一歩踏み出せ!」ですかね。
これは常に意識している事で、踏み出す勇気を全面に出していけよ!!っていう自分への「喝」に近いですね。
この点については、常々、自分へのビジネスのアドバイスをくれるユーチューバーの「マコなり社長」の言葉を借りるならば、「考える前にまずはポチれ」という事と共通だと思います。
何か気になることがあれば、取り敢えず「ポチる」(ポチるとは、ネットで買うってことです)
最近では、「マコなり社長」・「サラタメさん」・「中田敦彦のYouTube大学」で紹介された本を片っ端から「ポチって」、読み漁っています。
次回に続く
文章量がそれなりに多くなってきましたので、今回の記事では、ここまでの内容と致します!
次回の内容が、第一章では、非常に重要な部分となりますので、乞うご期待です!!