今回の記事では、恐らく皆さんが悩む、本番で使用する文房具について、自分が使っていたものを中心に紹介していきたいと思います。
税理士試験で活躍するおすすめ文房具
まず初めに、税理士試験で使用可能な文房具について、国税庁のホームページを確認しますと、「答案の作成には、必ず黒又は青インキの筆記具を使用してください。鉛筆、消せるボールペン等の修正可能な筆記具の使用は認めません。修正液又は修正テープの使用は認めます。黒又は青インキの筆記具以外のもので記入した答案は採点されません。なお、問題用紙及び計算用紙に限り、鉛筆、色付ペン及びプラスチック製消しゴムの使用を認めます。また、ホチキスの使用は認められます。」となっています。
ですので、ポイントは以下の通りかと思います。
・ペンの色は黒にするか、それとも青色か
・訂正は、修正液を使うか、修正テープを使うか、それとも二重線でするか
・問題用紙の重要項目にチェックをつける色付ペンは何を使うか
・ホッチキスはどういうタイプのものを使うか
それでは、具体的に私の事例を交えながら解説したいと思います!
税理士試験で使用したペンについて
まず一番重要となってくるペンについて、以下の2点で私自身も迷いました。
①文字の色(黒か青か)
②ペンの種類(水性かボールペンか)
①について、私は、常に青色を使用していました。理由は、以下の通りです。
・問題用紙に書き込んだ際に目立つ
・解答用紙の見栄えが良い(字が見やすい)
・青色は、記憶力アップとアウトプット(記憶の引き出し)に効果があると言われている
・専門学校に在籍中、講師が青の方が試験委員にインパクトを与えやすいと言っていた為
私が解答を書く際に一番重視していた点は、読み手側が読みやすい字を書くということです(特に理論)。
専門学校では、「スピード重視で汚くても大丈夫」みたいなことをいう講師もおりますが、個人的にその意見には反対です。
なぜかというと、予備校が作成する理論テキストと実際の法規集では書いてある文言の使い方が異なるため、字が汚いと、試験委員が採点する際に非常に苦労するのではないか推測できます。
理論テキストを100%本番でアウトプットできるのであれば多少汚くても分かるとは思いますが、私はその自信はありませんでしたので、読みやすい答案を作るようにしていました。
あと、試験委員も、人間なので、なんて書いてあるかわからないと採点する気がなくなると思うんですよね(笑)。
②については、色々なものを試しました!
その中でも成功例・失敗例を書いていきたいと思います。
失敗例
そもそもここで言う成功とは何かになりますが、それは、本番でストレスなく書けるかどうかです。
ここからが非常に重要ですが、練習時と本番時では、状況が変わるということを認識しなければなりません。何が違うかという以下の点です。
・紙の質が違う
・本番では手が震える
・手汗が出る人はグリップがすべる
これらの状況も加味した上で、本番で力を発揮するペンがベストオブペンとして本番に臨むことができます。
それでは、私の失敗例を書いていきます。
失敗例① 万年筆(ラミーサファリ、プレッピー、PILOTカクノ)
万年筆は、正直、大好きです。理論を書く練習では、一番早く書けるし、手も疲れないし、書いている文字の誤魔化しが効くところが良いですね~(笑)
ただし、社会人になって初めて受験した住民税の本番で、完全にやらかしました。
それは、本番の解答用紙の紙質が、わら半紙に近い紙質であったため、万年筆では、ペン先が紙に引っかかり、また、緊張も相まって、理論のスピードがガタ落ちでした。本番でこうなるともはやパニックです。
手が震えて描きにくい上に紙が引っかかるので、なんて書いているか読めない、そしてインクが滲むということが起きました。
そのため、今後は絶対に万年筆は使わないと決めました。(ただ、人によっては万年筆を使う人もいますし、第69回から紙のサイズの変更と共に紙質も変わったと感じました。そのため、万年筆を使用することもできるかもしれませんが、そこは自己判断でおねがいします。)
ただ、もう一度言いますが、私は万年筆が好きです。仕事ではもっぱら万年筆を使ってメモを取ったりしています。インクを充填して、インクの色を見るのも好きなので、透明なボディーのものをよく使います!コスパ的にはPILOTカクノ、持ちやすさと安定感を求めるならラミーのサファリと考えています。インクは、LAMY50mlBL(ブルー)、WATERMAN50ml(セレニティブルー)、Pelikan4001,62.5ml(ロイヤルブルー)を気分によって使い分けています。ここも万年筆の楽しみです!!
失敗例② 重すぎるペン(OHTOリバティ)
これは、単純に手首を痛めました。恐らく自分が書くときに力を入れ過ぎて書いてしまったからという理由もあるかと思いますが、私には重すぎるペンは合いませんでした…。
ただ、書き心地は最高です。水性ペンで、速乾性も高く、私は普段、契約書など字を綺麗に書く際にはこちらのペンを使用しています。(字も綺麗に書けるんですよ!このペンは!!)
失敗例③ 合格者が使用していたペン( ユニボール シグノ 0.5mm 青 )
専門学生の頃、国税三法合格した人が使っていて、その人が「色々試したけれど結局これに戻ってきた」と言っていたので、2019年住民税受験の際、使用するペンに悩んでいるときに使ってみましたが、書いた直後に手で触ると、手に写るんですよね…
個人的には、もっと速乾性が欲しいです。
ただし、ゆっくりと、綺麗に字を書くときには抜群です!就職活動の際の履歴書作成の際には私はこのペンを使って履歴書を書いておりました。
失敗例④細くて、詰まるし、グリップ滑る(アクロボール150極細ブラック)
個体差なのかもしれませんが、自分はあまり良い印象がありません。しいて言うならば字が小さく書けるところが良いですかね。
成功例
成功例については、紙質に関係なく安定して字が書ける・書いている途中でインクが詰まらない・早く書けるという点を満たせたものを選びました。
成功例① 紙質に関係なく安定して字が書けるボールペン(BTRF-6F-L 0.7細字(青)替芯)
まず、なんで替え芯かというと、自分の試行錯誤の結果、持ち手が太いペンの方が自分には合っているということがわかり、三色ボールペンの太いタイプに刺さる替え芯を探していました。そうしてみつけたのがこちらの替え芯です(なお、本体はBKWE-50R フィードホワイトラインを使っていましたが、こちらは製造終了していてなかなか入手が困難です。現行ですとクルールBCL-50EF-MBなんかに装着できるようです)。
この芯の良いところは、紙質に関係なく安定して字が書ける点と、ボールペンなのに書いている途中でインクが詰まりにくいという2点を満たしているからです。
あと、早く書けるという点では、この芯は、インクに比較的粘りがあり、少し力を入れて書いた方が字を安定してかけるので、スピードは少し落ちます。
それでも、読み手に取って読みやすい字が書けるので、こちらが私のエースペンでした!
成功例②細さ、速さ重視( PILOT juice up 0.4 青色)
この二つのペンは、速乾性にすぐれており、わら半紙でも滲むことがなく、また、細いペン先の割に引っかかることがありません。0.4mmのペンは、間違えた場合も、字を小さく書けるので、その点でも優れています。あと、色の発色が良く、他の青色より格段に目立ちます。
また、普通の文具屋さんにもおいてあります(私はイオンの文具屋で買いました)し、リーズナブルなので一度お試しください。
ギリギリまで成功例①のペンと悩みましたが、こちらも本番に持っていったスーパーサブです。
成功例③ ゼブラ サラサドライ0.4
このペンの良いところは、書き続けても擦れることがないという点と、少し押し込んで書ける(サスペンションが効く)ので、字を小さく、安定して綺麗に書ける点を評価しております。0.4mmの割には字がはっきりと書けるところも好きです。こちらもイオンで買いました。
蛍光ペンについて
問題用紙に使用する蛍光ペンについて、私のオススメは、ぺんてるノック式蛍光ペン ハンディラインSです!
これの良いところは、フタをいちいち取る必要がなく、親指でノックするだけで、ペン先が出てくるという点です。
本試験中にペンのフタを取る作業は煩わしいし、ストレスになるのでこちらをオススメします。
修正テープ
第69回の税理士試験より修正テープを持ち込み、使用することが可能となりました。
修正テープを使用することのメリットは、問題用紙が足りなくなるという事が無くなるという事だと思います。
また、二重線で訂正する場合に比べて、見栄えは良いと思います。
しかし、訂正に時間を要するので実際に使用するかは検討してみてください。
ちなみに私は本試験で使用しました。綺麗に訂正ができていたと思います。
ただし、万年筆を使用する方は注意した方が良いです。修正テープの上から、万年筆を使用して訂正することは難しいです。ペン先が修正テープに引っかかって修正テープがはげる可能性があります。私は、練習の時にそうなったので万年筆を使用するのは辞めました。
オススメする修正テープは、トンボ MONO AIR5です!
この修正テープの良いところは、修正テープの幅が広く、感動する程、スムーズに修正テープが出る・絡まらないという点が評価できます。私も本番で使用しました。
税理士試験の本番で100均の修正テープは辞めた方が良いと思います(綺麗に付かなくて、2回、3回と重ね塗りする時間が無駄なため)。
ぐちゃぐちゃなったら1年間の努力を100円に泣くことになります(´;ω;`)
電卓について
電卓は長く使い続けてきたものが良いと私自身も思い込んでいました。
しかし、計算の練習をしている時にふと気付いたのです。
たまに打ち込めていないキーがあることを(どうも、0が打ち込めていないのです)。
気になって一度分解してみました。
そうしたら、汚れはヒドイは、基盤にコーヒーをこぼした時の汚れがこびりついて、反応が悪くなっているようでした(コーヒーこぼした私自身に問題があるのですが…)。
これまで使ってきた電卓には愛着もありますし、何よりも早く打てるのです(専門学校から使っており、この電卓のおかげで電卓検定8段も合格できた、いわば戦友です)。
しかし、今回は絶対に合格することを決めていましたので、苦渋の決断で電卓も交換しました。
そしたらどうでしょう!計算ミスなくなりました!!
これは正直盲点でした・・・
専門学校に入ってから購入し、電卓検定8段を取得した戦友だった電卓が、もう限界にきていたとは正直考えもしていませんでした。
コーヒーこぼしてごめん。
住民税試験を合格したことで供養できたと思います。
皆さんも、もし計算過程が合っているのに、最終数値が合わないミスをする方は、一度自分が使用している電卓を疑ってみてください。
もしかしたら解決するかもしれません。(特に長年同じ電卓を使用している人は要注意!ちなみに私は、19才から32才まで同じ電卓を使用していました(笑))
なお、私が使っている電卓は以下のものです(専門学校の売店で販売されていました。ネットだと少し高い気がします)。
ホッチキス
ホッチキスについては、「ホッチくる HD-10V」一択です。
専門学生の頃からこちらを使用しており、答練を解く際に問題用紙がバラバラになるのが嫌いだったため、中綴じをするのに使用しておりました。
見た目は、ただのホッチキスですが、針が出るところが回転して、中綴じが綺麗にできる、なかなかの優れものです。
終わりに
私自身、税理士試験で使用する文房具には本当に悩まされました。正直、文房具選びに無駄な時間を使ったのも事実です。
しかし、悔いなく本番で最高のアウトプットを行うために妥協はしたくありませんでした。
ましてや、過去に本試験で万年筆を使い、やらかしてましたので尚更です。
特にペンは、理論をアウトプットすることに本当は集中したいのに、思うように書けないとストレスになりますし、集中力を欠いてしまいます。
ですから、自分に最適な文房具をあらかじめ決めておくことが大切になります。
上記で書いたものも参考にしていただき、自分なりに色々なものを試す中で、恐らく最適なベスト文具が見つかると思いますので、税理士試験の一つの楽しみだと思って、ベスト文具を探し出してみてください。