税理士試験を合格するには、合格に向けたスケジュール管理が大事になります。学生のころと社会人になってからでは、スケジュールの立て方に大きな違いが出てきます。今回の記事では、スケジュールの立て方について書いていきたいと思います。
2019年税理士試験のミニ税法(住民税)合格は4月からの学習だった!?最短合格するためのスケジュール管理を公開
社会人の場合
結論から申し上げると、社会人の場合、いかに時間を作り出せるかがポイントとなります。
仕事をしていると、なかなか時間を作り出すことが難しかったりします。急な残業が入ったり、飲み会が入ったりと学生の頃の様に自由に勉強時間を作り出せない場合もあります。
そこで私が考えた勉強方法は以下の通りです!
①昼休みに理論を1問だけでも構わないので暗唱する。(スキマ時間を使うクセをつける)
②朝に勉強時間を頑張って作り出す。
③移動時間を活用する。
④寝る前に理論を聞き流す。
意識としては、他人に邪魔されない時間をいかに作り出せるか、記憶の忘却曲線を意識して復習を繰り返す時間を作るということです。
【スキマ時間をつくり出そう! 】
スキマ時間を作り出す工夫として、社会人の場合は、昼休みの活用が考えられます。
昼休みに学習を行う場合は、まず初めに、昼ご飯は一人で食べますと同僚に宣言することから始めます。最初のうちは、週3回くらいは一緒にご飯を食べて、直前期には週1回にします(私は、最初から1人で食べるようにしていました。)。
私のルーティンとしては、以下の通りです。
12:00 朝に買い込んできた食事を20分以内に食べる。
12:20~12:30 昼寝を10分間します。
12:30~13:00 理論暗記をします。
ポイントは昼寝を挟むことです。これにより、午前中の疲れを一度リフレッシュし、理論暗記に臨むことができます。この昼寝の時間はその日の体調ややる気によって変わってきます。私は大体10分から15分と決めていました!
【 朝の時間を活用しよう!】
朝の時間を活用する為には、工夫が必要です。
私が実践した工夫は2点あり、1点目は、冬は起きる30分前から暖房がつくようにタイマーをセットするという事と、2点目は、目覚まし時計は寝る部屋には置かないという工夫です。
特に、2点目の工夫は、強制的に目を覚ますために、別の部屋か、廊下か、シャワー室の脱衣所に置くようにしていました。
一番良いのは、シャワー室です!目覚まし時計止めた流れで朝シャンをします。そしたら、嫌でも目が覚めますのでおススメです!
私は、理論を音声入力して、聞き流す仕組みを作っていましたので、シャワーを浴びながら理論の復習もしていました。
あと、朝起きて、今日は勉強したくないなと思うときには、ウォーキングをするようにしていました。いざ、ウォーキングを始めると、やる気のなかった脳が働きだしてくるので、その時に、音声データを聞き流して理論の復習をしていました。
【 移動時間を活用しよう!】
移動時間の活用は皆さんやっていると思います。
しかし、満員電車では理論のテキストを開くことが難しかったり、また、自動車通勤の人は両手がハンドルで塞がっていますので学習を行うことは難しいと思います。
私は、片道30分の車通勤でしたので、もし運転中に学習をしなければ、往復1時間無駄にしてしまうということです。
その為の工夫が、ここでも音声入力した理論データが役に立ちました。
音声データを活用することで、いかなる場面でも理論に触れるということができるようになりました。この音声データの活用は、様々なところで活躍します。作成するには時間がかかりますが、おススメの方法です!
【 寝る直前に少しでも学習をしよう!】
寝る直前の学習は、睡眠中に、脳に記憶が刷り込まれることから、一番直近で入ってきた記憶として定着しやすく、強固なものとなるため、私自身、復習よりも新しい理論を覚えるようにしていました。
私は、寝るまでの30分で必ず1ページ覚えると決めて頑張りました。
その際は、一つの項目につき3分から5分と決めて、ストップウォッチを使って覚えるようにしていました。ストップウォッチを活用することで、理論暗記のスピードが徐々に上がってきます。
また、眠くて仕方がない時には、音声入力した理論データがここでも役に立ちます。使い方は、ただ聞き流すだけです。気づいたら寝てる時もありますが、それでよいです。
学生の場合
私自身の学生の頃のスケジュールは、以下の通りです。
5:00 起床
6:00 公園で理論暗記開始(歩きながら理論暗記・暗唱)
7:00 校舎が開くので自習室で計算問題
9:00 授業開始
15:00~22:00 本日の復習・予習・計算練習・理論暗記
22:15 自宅到着(夕食・風呂・その他)
24:00 就寝
これをひたすら365日中300日は繰り返していました。(できない日も確かにありました。体調不良や心が疲れた時のリフレッシュなど。モチベーションを維持しつつ持続できる範囲で頑張ります。なお、本試験後と9月は比較的だらだらもします。燃え尽き症候群の時はゆっくり休むのが一番の近道です。)
基本的に飲み会にはいきません。(お酒を飲むと記憶力が低下しますので)
体力維持とストレス発散のために当時はテニスと筋トレをやっていました。部屋にテレビはありません。(そのため、専門学校の4年間の音楽の情報や映画の情報は記憶にありません。)
彼女は作ります。(自分のことを理解してくれる人と付き合っていました。同じ専門学校で、同じ目標を持っていたのでうまくいっていたと思います。)
お金は全くありませんでした。(試験後8月、9月に単発の派遣バイトをするだけでした。あとは奨学金で生活していました。奨学金は上場企業に入ればすぐ返せます。中小だと厳しいと思います。下手すれば結婚に支障がでるでしょう。)
自分は、専門学校の時のこの4年間があったおかげで、今があると信じています。毎日毎日勉強を必死にやって自分と戦い続けて、心折れそうになった時もありましたが、負けずに続けました。なぜなら、国税三法に合格していった友人達も同じだけ勉強していましたし、税理士になることは、自分で掲げた目標だったからです。高校の野球の千本ノックに比べれば大したことないと言い聞かせて奮起していました(全然千本ノックの方が楽です。)
ただ、自分は出来損ないなのでそれだけやっても5科目は合格できませんでした。
しかしながら、諦めなければ、ここまでこれるのです。(院免の申請さえ通れば晴れて5科目合格です。手段は選びません。)
学生さんに対しては、学生生活をすべて犠牲にしても良いと思います。それがあなたの夢であれば。
これだけの情熱を1つの事に注力できるのは、学生の間だけです。社会人になってから税理士試験に挑むことは非常に大変です。自分の周りで、社会人になって、一から税法を学習して合格した人は数名しかいません。(学生のころから法人税や所得税や相続税の学習を2年以上している人は、社会人になってからも受かっています。)
学生のうちに頑張ってください!!
終わりに
税理士試験は、スケジュール管理が大事です。そして、作ったスケジュールを実行できるかできないかで結果が大きく変わってきます。
1年に1回しかない試験というのは、モチベーションを保つことも難しいですし、人生を大きく狂わせる可能性もあります。
時間は無限ではないことを常に意識し、本番で最大の力を発揮できるように自己管理できれば合格できると思います。
逆に、自己で決めたスケジュール管理を実行できないとするならば、自己管理できていないことから不合格の可能性は極めて高くなります。
社会人と受験専念の学生では上記の様に、学習時間に大きな差があります。
各人がオリジナルの工夫をすれば、この時間の差は埋められる可能性があります。
自分なりのスケジュール管理と工夫を凝らして合格を掴み取りましょう!!
追伸
いつもお忙しいのにブログ記事に目を通していただきありがとうございます。自分の体験談が一つでも皆様のお役に立てるよう発信していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します!(^^)!