税理士試験の平均合格年数は、語る人によって、3年~5年という人もいれば、10年という人もいます。
私自身は、高校3年(18歳)から税理士という資格に興味を持ち、19歳から本格的に試験に取り組み、結果的には34歳で5科目合格予定(2019.3月大学院卒業、2019年8月税理士試験住民税合格、2019年12月合格発表後税法科目の免除申請中)までたどり着くことができました。
数えてみると15年かかった計算になります。(ただし、22歳以降の受験経験は30歳に住民税を受けた1回と33歳に同じく住民税を受けた計2回、2回目で住民税は合格です。)
これらの経験から、自分の考える税理士試験最短合格のルートは以下の通りです。
①日商簿記1級合格⇒②簿記論・財務諸表論合格⇒③ミニ税法合格(住民税or固定資産税・国税徴収法)⇒④大学院税法免除
目標年数でいうと、①1年、②1年、③2年、④2年 合計6年です。
え、結局最短で6年かかるの?それ最短なん? って思う人もいるかとおもいます。
しかしながら、自分の経験や大学卒業後(22才)に税理士事務所に就職してバリバリ実務をこなしているものの、未だに税法科目が一つも受からない友人が山ほどいることを鑑みるとこれは最短のルートの一つだと思います。(もちろん、友人の中には国税三法+簿財を大学時代に合格した友人も数名いました。)
なかには、「自分は大学院免除なんて一生税理士として生きていくのにカッコ悪くて絶対に嫌だ」という人も数多く存在します。
わたくしは、この様にプライドを持って税理士試験に挑む人に対して、正直尊敬しています。
なぜかというと、上記で書いた国税三法+ 簿財を合格していった友人(猛者)達は、皆この様な考えをもっていたからです。そして実際に合格していきました。
これらの猛者達は、今では独立開業し、目に見える成功を収めている人が多いのも事実です。
ただ、その一方で、大学院卒業による税法免除を受けた後、独立開業し、試験合格組と同等の成果を収めている人や、税務署において長年勤務され、 国税従事による科目免除を受けたのち、大規模な事務所を運営している人を見ていると、税理士試験に合格することはあくまでもスタートであって、成功とイコールではないということを強く感じています。(なかには、試験合格組だけど、独立に失敗し、最終的に勤務税理士になった人もいます。)
これらの経験から、結論として、何はともあれ、スタートラインに立たないことには何事も始まらないということです。
過ぎた時間は取り戻すことができないのです。
まずは、スタートラインに立つために最善を尽くすことが大事であり、最適な選択をするべきであると考えます。(様々な批判はあるかと思いますが、自分の中の結論はこうなりました。)
次回は、 「①日商簿記1級合格⇒②簿記論・財務諸表論合格⇒③ミニ税法合格(住民税or固定資産税・国税徴収法)⇒④大学院税法免除 」がなぜ最短ルートなのかを書いていきたいと思います。